感想として出す
「あれ、すごくよかった」。過去のことなら要求になりません。次を期待していることは伝わります。
「したい」より「されたい」のほうが言いにくいのには、はっきりした理由があります。
自分から何かをしたい、という希望は、実行するかどうかを自分で決められます。ところが「されたい」は、相手が動かないと成立しません。だから伝えるときに、相手への要求という形にならざるを得ません。
ここが言いにくさの正体です。自分の希望を言っているつもりでも、相手に労力を求めることになる。人に何かを求めることに慣れていない方ほど、この形で詰まります。
要求の形を避けるには、命令形ではなく、感想か状態で伝える方法があります。
「あれ、すごくよかった」。過去のことなら要求になりません。次を期待していることは伝わります。
「そこが弱い」「そうされると力が抜ける」。自分の反応の説明なので、頼んだ形になりません。
「してほしいって言っていい?」。本題の手前で一段階置くと、そのあとが出しやすくなります。
3つとも、その場で長く話す必要がありません。言葉が少ないほうが、この種の話は続きます。
声に出すのがどうしても難しい方は、体の動きで伝える方法があります。相手の頭に手を置く、動きを止めたときに引き寄せる、といった形です。曖昧で伝わらないこともありますが、言葉より先に出せます。
ただ、この方法は相手が読み取れるかどうかに依存します。何度か試して伝わらないなら、短い言葉に切り替えたほうが早いことが多いです。
相手が決まっている場合、伝え方をいくら工夫しても限界があることがあります。過去に一度断られている、明らかに嫌がっている、という状況だと、次の一言のハードルは上がる一方です。
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